
「平成30年12月定例会情報」
平成30年12月10日(月)、パーティーギャラリー イヤタカで開催されたTKC東北会秋田県支部と当法人共催の講演会に平成30年度第4回定例会として会員15名が参加しました。
講師はNPOさとやま顧問、千葉県鳥獣保護員、大堀川美しい水辺づくりの会 理事長 惠良好敏氏で「オオタカの森をまもる~持続可能な循環型のまちづくり」の演題での講演でした。
同氏は千葉県流山自然観察の森を実現させる会(現NPOさとやま)を設立。
「市野谷の森」をつくばエクスプレス沿線開発からの保全を協議する「市野谷の森情報交換会」を千葉県、流山市、都市再生機構とのあいだで発足させ、2002年には「NPOさとやま」を設立し理事長に就任。
つくばエクスプレス沿線開発に伴い、市野谷の森(オオタカの森)を守り、緑あふれる住環境のまちづくりに多大な貢献を残し、2006年には自然環境功労者環境大臣表彰を受け、現在も自然環境の保全に精力的に活動されている方です。
つくばエクスプレス沿線開発計画に対し、反対運動とせず提案活動に終始し、行政と対立することなくパートナーとなり、市民をまちづくりへの参加を前提とし、行政と協議を何度も重ね「オオタカ」が生息している森をおよそ25ヘクタール残すことに成功させ、今も子どもたちの自然観察会などが開催されています。
流山市の「まちづくり」の成功の要因として、市役所にマーケティング課を設置しシティーセールスを導入したこと、つくばエクスプレス開通により都心まで25分と地理的優位性が出てきたこと、子育て世代への行政サービスが充実していることなどもあり、年々共稼ぎ世代が増えてきています。
惠良氏のNPO、行政、市民を巻き込んだ「生物多様性流山のまちづくり」への情熱と粘り強さに感銘を受けた講演でした。