
「平成28年3月定例会情報」
平成28年3月19日(土)、カレッジプラザ講堂(明徳館高校2階)で開催された国際教養大学主催の講演会に、平成27年度第7回定例会として会員10名が特別参加しました。
この講演会は同大学設立から関わっていた勝又美智雄教授が、秋田を離れることになったため、「お別れ講演会」として開催されたものです。
【講演概要】
テーマ 秋田における大学と地域活性化
「国際教養大学の挑戦と成果」
「大学コンソーシアムの役割と秋田ビジョン」
【講演内容】
- 大学の中身作りはすべて「ゼロからの挑戦」であり、日本にはない理想的な大学を目指した。
- 授業はすべて英語で行い、1クラス平均17人の少数精鋭とし、全寮制、1年間の留学の義務付けなどで、個性豊かで、「ゼロから挑戦する」想像力のある若者を育てることを目的とした。
- 成功の理由は、創設者である故中嶋嶺男学長の理想に基づく強力なリーダーシップに因るものが大きい。
また、
①中嶋ビジョンに共感する教職員の強い使命感や情熱
②学生たちが勉学のみならず、地域貢献にも積極的に取り組んだこと
③秋田県民の支持層が増え、熱心な応援団ができたこと
④全マスコミが注目し、好意的にPRしてくれたこと
などが挙げられる。 - 同大学がもたらす秋田県への経済効果は、推定40億円以上だと思われる。
全国から訪れる視察団が落とすお金も大きく、県内外の小中高校・幼稚園・市民団体などの遠足・見学コースにもなっている。 - 大学コンソーシアムの役割として、秋田県の観光に関する共同研究をすることが必要だと思われる。
- 秋田ビジョン(私案)の柱は4K(教育・健康・観光・国際化)で、+女性の力である。
①教育 「教育日本一」の県 小学校から大学まで日本一を目指す
②健康 「長寿天国」、「癒しの里」づくり
③観光 豊かな天然資源、史跡、伝統的民族芸能文化を上手く演出しPR
④国際化 教育・健康・観光の3分野にすべて関わる
勝又教授には、同大学の設立から今日に至るまでの長い間のご功績に対し、深甚なる敬意を表します。