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「平成27年6月定例会情報」

平成27年6月23日(火)、長谷部光重税理士事務所 会議室において会員16名が参加し、株式会社境田商事取締役 境田未希氏をゲストスピーカーとしてお迎えし、今年度第2回目の定例会が開催されました。

テーマ 「仲小路商店街の現状と活性化について」



(講演概要)
【現状】
・ 仲小路には、「仲小路振興会」という組織があり、昭和50年代の秋田中央街区開発に伴い誕生した。JR秋田駅を背にして、ニュー金座街ビルからみずほ銀行までの広小路と中央通りの二つの大通りの間の通りを「ふれあい通り仲小路」と称し、54店舗で仲小路商店街を構成しているが、エリアなかいち再開発により商店街が分断されてしまった。

・イベント期間中は多くの来街者で賑わっているが、普段は通行量が少ないためイベントに頼らざるを得ない状況である。

・現在の取り組みとしては、「仲小路おかみさん会」が中心となり、補助金を得てイベントを開催していたが、補助金制度上の制約があり、止めざるを得ないものもあった。現在継続している主なイベントとしては、「仲小路 仲の日(毎月開催・7月は18日で歩行者天国となる)」、「ハロウィンパレード」などがある。

・増田の内蔵は、規模が大きく材料も吟味された高級材が使われ、内外装は磨き漆喰で5段扉のものもあり、全国的にみてもあまり例が無いことから、平成25年に重要伝統的建造物群保存地区に選定された。今後も観光客の増加が見込まれる。

・仲小路は車道と歩道の段差が無い県内でも数少ない道路であり、歩行者天国に適した通りである。年間を通じ毎週土日終日の歩行者天国を要望しているが、諸々の理由により許可してもらえないのが現状である。

【活性化について】
・何かしなければ人が集まってこないので、自分達から‘にぎわい’を創って、外に向けて発信していくことが重要であると考えている。

・‘にぎわい’を創出するため、次のようなことを考えている。

●「真夜中商店街」
現在はほとんどの店が19時には閉まり、21時では真っ暗となることから、夜に屋台を並べて出す。
●「まちなか図書館」
その場に滞留してもらうため、歩行者天国にした際、道路で本を読んでもらうようなスペースを作る。
●「仲小路村」
子供を対象にした擬似村で、ものづくり体験やボールを使った遊びなどをしてもらう。
●「歩行者天国化」
毎週土日を完全歩行者天国にする。


(意見交換)
会員から次のような意見がありました。
・常時歩行者天国にするべきである。
・もっと商業集積が必要ではないか。
・カフェテラスを出すなど楽しい雰囲気を作る。
・各店がお客を拒否しているような雰囲気があり、気軽に入れない。オープンな雰囲気づくりが必要である。
・中高生が行きにくい通りとなっている。ファミリーレストランがないことにも起因しているのではないか。

長谷部理事長からは
・地政学的には、素晴らしい条件を備えており、将来的にも十分生き残る可能性を持っている通りだと思うが、そのためには魅力のある個店が必要不可欠であり、また2、3店舗でよいので行列ができるような店舗が欲しい。
・若者向きの飲食店が不足しており、夜も営業している店舗を引っ張ってくることも必要である。    

商店街でまちづくりに関してのコンサルティングを頼むことも検討したらどうかとの意見もありました。