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TKC東北会秋田県支部主催の講演会
鈴木健太県議「北海道南幌町の視察報告」
武内伸文県議「エスコンフィールド、ワクワクが溢れるまちづくり」

 令和6年2月1日、TKC東北会秋田県支部主催の特別講演会に、当会会員15名が参加しました。秋田県議会の鈴木健太議員が「人口減との戦い方~南幌町視察報告~」、武内伸文議員が「エスコンフィールド、規格外のエンタメ空間!~ワクワクが溢れるまちづくり~」のテーマでそれぞれ講演し、秋田の人口減への今後の向き合い方について発信しました。

 鈴木氏は「人口減に見通しをつけることが自分のライフワーク」と前置きしたうえで、町村の中で人口増加率が1位となった北海道の南幌町を紹介。増加の要因として、町外からの移住者が行う住宅建設の費用や、子育てにかかる費用の助成金が充実していることなどをあげました。

 そのうえで、本県のとるべき社会減対策として◇GX関連事業(再エネ・林業木材産業)や地域の賃金水準の向上といった「魅力的な雇用の創出」◇教育水準と住環境をブランド化させること ◇主要都市の魅力化(洗練された空間を増やす)◇2地域居住の促進―をあげました。

 また、出生率を踏まえた自然減対策には◇結婚・出産の決断につながるメッセージ力の強い政策 ◇国による「異次元」の経済的支援 ◇子ども・若者志向の町づくり ◇病児保育の標準装備 ◇婚期・出産期の前倒しを促進する政策―が必要としました。

 鈴木氏は、町の独自予算で住宅支援を展開する南幌町で町議会から「中途半端にやらず思い切ってやってはどうか」という一般質問が出されたことに触れ、「やればいいのに、と思うことはたくさんあるが、予算や制度など様々な壁がある。結局のところ『やる』と決める決意なのだと南幌町を見て思った。市民・県民に人口減の危機感をしっかり伝える政治力がこの町にはあったと思う」と話し、「時代の変わり目にあり、千載一遇のチャンスが秋田にはある。食糧自給率の高い秋田県、新エネルギーで最先端を走っていくこれからの秋田県。勝ち筋はたくさんある。それを生かしながら、人口減少問題を決して諦めることなく頑張っていきたい」と締めくくりました。

人口減について講演する鈴木県議

 武内氏は、日本ハムファイターズの本拠地、北広島市の球場「ES CON FIELD(エスコンフィールド)HOKKAIDO」の視察について報告。360度コンコースから見えるフィールド、様々な観戦シート、ビアテラスになるバックスクリーンのほか、道産食材にこだわった人気店や道内初出店の店、子どもたちが遊べる広場、アジア初の球場内ホテル「タワーイレブン」などを紹介しました。

 エスコンフィールドとその周辺を含めた「北海道ボールパークFビレッジ」では、球場のすぐそばにある高級マンションの全室完売、6つの医療施設からなるメディカルモールの併設、北海道医療大学の移転など、北広島市だけでなく北海道全体に寄与する存在になっています。球場ではスタジアムツアーなど多くのイベント企画があり、試合がない日でも平日4,500人、休日10,500人(来場平均)が訪れるそうです。

 まちづくりに造詣の深い武内氏は、「圧倒的なエンタメによる安定した来場者数や、学校・病院など生活インフラによる安定の利用者に魅力を感じた事業参入が増加し、街のさらなる活性化につながっている」と分析。今回、学んだことの秋田での活用ポイントとして◇とびぬけること、やってみるという風土 ◇東北、日本、アジアをマーケットに ◇試合のない日に集まるのは遊びのプロ。おもしろいことをやっている ◇建物完成後にどのようなストーリーが続いていくか―を示しました。

 本県の新県立体育館建設や外旭川地区まちづくりについても触れ、体育館については「八橋全体での将来像を描こう!秋田の『代々木公園』となるように。週末にスポーツやレジャーで楽しみ、山王飲食店街にも波及」、外旭川地区については「建物完成後に続くストーリーを再確認する必要がある。相乗効果、連鎖を考えるべき」と提言しました。そのうえで、「秋田にどう活用していくかが重要。いかに既成概念を持たず、遊び感覚を持ちながら夢として共有することが大切」と呼びかけました。

まちづくりについて持論を展開する武内県議